「鍵師」を英語では「lock-smith」と表現し、「smith」は「職人」を指しますので、直訳すればカギ職人という意味です。

国家資格があるわけではない

昔から鍵師を希望する人は職人的な修行が必要であり、鍵師を目指す人は、鍵屋さんに就職し修行を積んでいました。
カギに関連した仕事をするだけなら、特別な資格や学歴が必要ではなく、専門技術や知識さえ習得すれば誰でもカギ関連の仕事はできます。

鍵師に資格は必要?

近年、カギに携わる職人の均質化という社会の要請から、平成9年に「鍵師」・「錠前師」の商標登録が行われ、「日本鍵師協会」が設立されました。
そして、国家資格ではないものの、1級・2級のそれぞれの鍵師技能試験が始められ、「鍵師」の資格制度がつくられました。
鍵師技能試験に準拠した、鍵師養成7日間講習は、短期間ですが密度の濃い講座です。
錠前・カギの基本的な構造とメカニズムなど合カギ作製、開錠訓練、さらには営業方法まで知識・技術・起業方法など全部で30項目近くを習得することができます。

鍵師技能検定試験に完全に準拠した、「鍵師」資格のスムーズな取得に導く魅力ある講座です。
この資格は、国家資格ではなく協会認定の資格ではありますが、カギ事業者や消費者の安心感や信頼を広く得るためには、取っておきたい資格です。
この検定試験に合格し認定を受けることで、「協会公認の鍵師資格を所持している」とアピールでき、起業にはたいへん有利です。
もちろん正式に「鍵師」の名称を用いて事業を行いたい方は必須とも言える、取っておくべき資格でしょう。

2級鍵師技能検定試験

鍵師技能検定試験は、「2級鍵師」と「1級鍵師」の2種類に分類されていますが、まず、2級鍵師技能検定について説明します。
2級検定試験の会場は東京で毎年数回行われ、試験の形式は筆記試験と実技試験に分けて実施されます。
筆記試験は、錠前全般についての専門的な基礎知識に関して問われます。
選択問題だけでなく記述問題も出題されますので、しっかりした知識がないと合格することはできません。

実技試験は玄関ドアのカギを含む数種類の一般的に普及しているカギを、ピッキングの方法で定められた時間内に開錠する技術、錠前の構造に関する技術などを問う問題が出題されます。
合格すれば「2級鍵師登録」(2年間有効)することが可能となり、登録すれば「2級鍵師証明書」が発行されます。

難関の1級鍵師技能検定試験

開催場所は東京で3年に1回実施されます。
試験の形式は筆記試験と実技試験で、筆記試験はカギ全般に関する専門的知識で、出題方式は2級と同様に選択問題と記述問題両方の出題です。
受験資格は2級鍵師資格の所持者ですので、鍵師としての実務経験や知識を持っている方が圧倒的に有利です。

実技試験は、数種類の錠前をピッキングの方法で開錠する技術、シリンダーから合カギを作製する技術、ピンの組替技術を問う出題がされます。
2級と同様に、合格すれば「1級鍵師登録」(2年間有効)が可能となり、登録すれば「1級鍵師証明書」が発行されます。