鍵師はあまり一般的な仕事ではなく、どちらかと言えばマニアックな仕事でしょう。
具体的な鍵師さんの仕事は、消費者から依頼を受けて、家の玄関や自動車などのカギを複製して合いカギをつくったり、「カギを紛失してドアが開けられず部屋に入れない」といったトラブル時に、特別な技術を駆使してドアやカギ部分を破壊せずに解錠をしたりする仕事です。

鍵に関するトラブル全般を解決する鍵師

ホームセンターやショッピングモールの一角で営業する鍵師さんでは、「このキーの合鍵を作って欲しい」という需要に応えるべくキーの複製を専門に行います。
しかし、鍵師さんの本当の腕の見せ所は、カギの紛失等何らかのトラブルでドアが開かなくなった場合など緊急性のある場合です。

ドアが開かない理由は、カギ穴に異物が入り込んでいることや、消費者自身がキーを紛失したり、バッグの盗難にあったりという場合が多いです。
また自動車キーのケースでは、キーを挿したままドアを閉じ込む場合もあります。
このような時、鍵師は特殊な工具を駆使して新たにキーを作ったり、専門技術でドアやカギを破壊せずに開錠したりするなどケース・バイ・ケースの対応でドアを開けます。

基本的にはトラブルの現場で緊急に対応

ドアが開かない場合には現場での対応が必要なケースがほとんどですので、広範囲に移動が多い仕事です。
またトラブルは昼間に活動した人が帰宅する夜間に発生することが多く、規則正しく出勤・退社という訳にはいきません。
鍵師への依頼は、24時間いつ入るか予測できないのです。
早朝に現場に直行することもあれば、深夜に「鍵を無くしたから対応して!」と依頼の連絡を受けることもあります。
また、休む間もなく緊急の依頼が続くこともありますし、反対に1日に1件だけというように繁忙と閑散の波の大きな仕事でもあります。

臨機応変な対応が求められる鍵師

基本的に鍵のトラブル対応は、現場での作業になります。
初めて訪れる現場で、そのトラブルの状況を即時に把握して的確に対応することが要求されます。
その現場がはじめてなだけでなく、相手に会うのも初めてですので、精神力や集中力が必要になります。

カギのトラブルの場合、客も初めてのトラブルであることが多く、説明を受けることに慣れているわけではありません。
状況把握のために効率的に情報を収集するためには、高いコミュニケーション能力も求められます。
さらに、繁忙な時は対応できる範囲内で移動しての作業となるため、十分な体力も必要とされます。

カギに対する最新知識も必要

グローバル化の波が犯罪の手口にも及び、セキュリティを守るカギの技術も日々進歩しています。
新しいタイプのカギにも対応できるように知識と技術を磨いておく必要があります。
またトラブル処理の際に、セキュリティレベルの低いカギであれば、交換などをアドバイスできるようにならなければいけません。