鍵師の給料・年収

鍵師の給料や年収は、鍵屋に就職して働くケースと、自分が事業主となり独立開業して仕事をするケースの2つに分けて考える必要があります。
これは他の職能的な職業と全く同じことで、従業員として働くか、社長として働くかの違いのようなものです。

鍵屋で働く場合

鍵屋に勤めて働く場合は、一般的なサラリーマンと同様で、会社や個人事業主から給料をもらって働きます。
会社勤務の場合、給料体系以外の、休日や勤務時間などの待遇面も会社で定められますのでそれに従うことになります。
個人事業者の下で働く場合は、会社勤めに比べればやや緩やかですが、事業主が決めるという面では同様です。
給料や手当の額は、勤務する企業の規模や地域などで差がありますが、正社員の場合で月に20万円程度、アルバイト・パート勤務では、時給900円程度から出発することが多いと言われます。

会社によっては賞与が支給されるなど、年間収入で見れば安定した収入が期待できますが、鍵屋の仕事は個人事業主や中小規模企業が多く、サラリーマンとしては、高い収入を望めないのが実情です。

鍵屋として独立開業した場合

独立開業すれば収入は、個人の技術力と営業力次第で大きく差が生じます。
多くの鍵屋は「1回のトラブル解決当たり出張費込みでいくら」という料金設定をしており、地域によって差はありますが、1件につき1万円~2万円程度が相場のようです。

仕事量に比例して、依頼が増加すればするほど収入は上がりますが、黙って待っていても依頼が舞い込む仕事ではありません。
カギのトラブルは、1人の顧客にとって頻繁に発生する訳ではなく、カギのトラブルや交換依頼のリピートが望める商売ではありません。
トラブルの発生頻度は常に安定している訳ではなく、依頼案件数には波があります。
繁忙な時は仕事が集中しますが、閑散な時は、全く依頼が入らない日が続くなど不安定になりがちです。

また近年、「鍵師は開業のハードルが低い」というイメージを持つ人が多いようですが、開業するためには、技術を身に付けることに加え、自動車や解錠のための特殊工具などの設備投資や、宣伝広告費などの初期投資も必要となります。
経験がものをいう職人的要素の強い仕事でもあり、スクールで基礎を少し学んだ程度ですぐに開業して高い収入を得るのは非常に困難です。

実際、年収1,000万円を超える収入のある実力ある鍵師は一部であり、技術力と営業力を磨かなければ、大きな年収は期待できないのです。

手軽に稼げると甘い気持ちで始めてはいけない

会社や個人事主に勤務する形態、独立開業する形態、どちらの形態も年収・収入・給料は、簡単に多くを期待できそうにはありません。
特に独立開業に当たっては、合いカギ複製で数百円、開錠作業等のトラブルの出張1回当たり1万円~2万円程度が相場。
鍵師としての収入は、その仕事の数次第だということを念頭に置いて、収入・経費の計算をして経営計画を立てることが必要です。