鍵師の一日の流れ

カギに関するトラブルにトータルで全国にネットワークを持つ企業もあり、その企業や代理店に就職する形で働く人もいますが、個人で独立する人も多いです。

鍵師さんの就業形態による違い

カギのトラブルがいつ起きるのは予測がつかないので、鍵師は生活が不規則になりやすいです。
鍵屋さんによっては24時間体制で対応したり、勤務時間や休日などを定めていたりと様々です。
企業勤務と個人営業で仕事の内容は変わりませんが、簡単に比較してみます。
企業であれば人数が多いので勤務時間のシフトの面である程度の融通が利きます。
それに対し個人営業の場合は、1人で対応しますので、深夜の依頼が来ることも珍しくなく不規則な生活になりやすいのです。

鍵師の仕事場所

基本的に客からカギを開けてほしいという仕事の依頼が入った場合、様々な道具を持って現地に出張して現場で作業をします。
そのため道具を積み込んだ車で移動することが多いです。
出張作業であるため、対応可能地域を限定している業者がほとんどです。

ある鍵師の一日の例

トラブル依頼件数により業務の繁閑の波は大きく、毎日スケジュールは変わります。
サンプルに、独立開業して働く鍵師に密着して、一般的な1日の仕事の流れを見てみます。

①9:30玄関ドアの開錠依頼
客から「家の鍵を紛失して困っている」旨の電話連絡が入り、道具を一式揃えて車に乗り込み現場に急行します。

②10:00 現場到着
客に会ったらすぐに状況を把握して、料金の再確認後に作業を開始します。
5分弱で難なく開錠をし、このタイプのカギはセキュリティレベルが低いと伝え交換を勧めました。
検討するという返事だったので、紛失キーの複製をして30分弱で作業を終了しました。
その後、午前中にもう1件、予約が入っていた顧客の玄関ドアのカギ交換を処理

③13:00 車のドアの開錠依頼
車のキーを挿しっぱなしでドアをロックした客から、ドアの開錠依頼の電話連絡が入り、現場へ直行します。
メーカーや車種によって求められる知識や技術が違いますが、培った経験を頼りに作業を進めます。
自分の経験だけでは対応できない場合は、同僚や先輩の鍵師に電話で助言を求めることもあるそうです。
今回はスムーズに開錠できました。

④15:00 昼食を兼ねた休憩
その日の状況によって休憩・昼食の時間は一定ではなく、忙しいと昼食は車内で済ませることもあるそうです。

⑤17:00 活動エリアの住宅で営業活動
開業した鍵師にとって営業活動は重要で、対応エリア内の住宅に自作のチラシを投函します。
すぐに依頼が来るケースはレアですが、取っておいてくれる家庭もあり、トラブルが起きた時に連絡してくれるケースも多いのです。

⑥20:00 金庫の開錠依頼
これで本日の仕事は終了か・・・という時間に、店を構えている客から「金庫のカギを開けてほしい」との電話連絡が入りました。
現場へ急行し、30分程度で開錠できました。
⑦21:00 帰宅
この日は以上で1日の仕事は終了ですが、場合によっては割増料金をもらい深夜に依頼を受けることもあるそうです。

鍵師の仕事内容

鍵師はあまり一般的な仕事ではなく、どちらかと言えばマニアックな仕事でしょう。
具体的な鍵師さんの仕事は、消費者から依頼を受けて、家の玄関や自動車などのカギを複製して合いカギをつくったり、「カギを紛失してドアが開けられず部屋に入れない」といったトラブル時に、特別な技術を駆使してドアやカギ部分を破壊せずに解錠をしたりする仕事です。

鍵に関するトラブル全般を解決する鍵師

ホームセンターやショッピングモールの一角で営業する鍵師さんでは、「このキーの合鍵を作って欲しい」という需要に応えるべくキーの複製を専門に行います。
しかし、鍵師さんの本当の腕の見せ所は、カギの紛失等何らかのトラブルでドアが開かなくなった場合など緊急性のある場合です。

ドアが開かない理由は、カギ穴に異物が入り込んでいることや、消費者自身がキーを紛失したり、バッグの盗難にあったりという場合が多いです。
また自動車キーのケースでは、キーを挿したままドアを閉じ込む場合もあります。
このような時、鍵師は特殊な工具を駆使して新たにキーを作ったり、専門技術でドアやカギを破壊せずに開錠したりするなどケース・バイ・ケースの対応でドアを開けます。

基本的にはトラブルの現場で緊急に対応

ドアが開かない場合には現場での対応が必要なケースがほとんどですので、広範囲に移動が多い仕事です。
またトラブルは昼間に活動した人が帰宅する夜間に発生することが多く、規則正しく出勤・退社という訳にはいきません。
鍵師への依頼は、24時間いつ入るか予測できないのです。
早朝に現場に直行することもあれば、深夜に「鍵を無くしたから対応して!」と依頼の連絡を受けることもあります。
また、休む間もなく緊急の依頼が続くこともありますし、反対に1日に1件だけというように繁忙と閑散の波の大きな仕事でもあります。

臨機応変な対応が求められる鍵師

基本的に鍵のトラブル対応は、現場での作業になります。
初めて訪れる現場で、そのトラブルの状況を即時に把握して的確に対応することが要求されます。
その現場がはじめてなだけでなく、相手に会うのも初めてですので、精神力や集中力が必要になります。

カギのトラブルの場合、客も初めてのトラブルであることが多く、説明を受けることに慣れているわけではありません。
状況把握のために効率的に情報を収集するためには、高いコミュニケーション能力も求められます。
さらに、繁忙な時は対応できる範囲内で移動しての作業となるため、十分な体力も必要とされます。

カギに対する最新知識も必要

グローバル化の波が犯罪の手口にも及び、セキュリティを守るカギの技術も日々進歩しています。
新しいタイプのカギにも対応できるように知識と技術を磨いておく必要があります。
またトラブル処理の際に、セキュリティレベルの低いカギであれば、交換などをアドバイスできるようにならなければいけません。